日常こそ最も冒険的である事
人間も計算システムの一種である。計算システムにはバグが必ずある。
しかし人間システムはエラー処理によって決してシステムが停止しないように 組まれているためエラーが発生した事に外部もシステムその物も気づかないと 言う事がある。
その場合バグを発見する事もできない。
バグを発見するにはテストケースを用意する必要がある。しかしシステムがシ ステム自身のテストケースを用意しないければならない所に困難さがある。
なぜならシステムはシステム自身の事を知っている事が少ないからだ。
多少知っているつもりでも本当は違うのかもしれない。
仕様を知らないシステムで動作しているのをなぜ不気味に思わないのか不思議 だが、システムと言う物は大概そういう物であったりするのかもしれない。
日常というのはこの人間というシステムにランダムにテストケースを通してく れる比較的良く出来たテストフレームワークの一種である。
システムはランダムテストを記録する事によって、どのようなテストケースで は正常に動作し、どのようなテストケースではバグが発生するのかを発見する 事ができる。
動作が遅い場所も発見する事もできる。パフォーマンステストである。
対処しなければならないバグに順位を付加し、順次バグを潰す。
またバグの記録によりバグを発見しやすいテストケースを見つける事も可能に なる。
そのテストケースをあえて通す事で、再テスト可能だ。
このようにすれば日常で発生した事こそもっとも自分にとって興奮すべき冒険 である。
それも平凡な事項であれば平凡である程よりテストケースとして再テストしや すい。
この冒険的日常に興奮せずにはいられない。
冒険的日常はそれを記録する事により始まる。
記録のための手帳を持つべし。今日から冒険を始める事ができる。
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