< 2005年05月 >
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ストーリの構築方法

基本的な方法論は演劇と同じだと思っています。

このあたりの本で参考になるとしたら平田オリザの 演劇入門

だろうか。

後半記述が息切れしている印象がややある書籍だが、演劇の方法論が良くわか る本です。

演劇で最も重要なのは観客が居るという事です。観客無しでは演劇は成立しな い。

その意味では観客は最も重要な出演者です。

演劇では観客との意味と一致を必要とします。ストーリの一致が必要です。

しかし役者も観客も人間、決して理解し合うという事はありえない事を前提と しておかなければなりません。

それであってもストーリの共有というのは可能なのです。

ストーリを共有するには現実の世界、つまり観客の現実の世界を知らなければ なりません。

この世界に本当に現実をちゃんと認識している人間などいません。

それぞれの人間が勝手にそれぞれの現実を生きています。

でも大概の人間は皆他の人も自分と同じ現実を生きているに違いないって現実 感をもっているようです。

つまり大概の人が他人がどんな世界をもっていると感じているかを世界として 構築してあげれば同一のストーリの共有が行えるわけです。

幻想空間の構築です。

ほとんどの人は幻想であると言うと嫌悪感を示すようです。自分は現実を確実 に生きている、という事を信じたいのでしょう。

しかしありえないです。

結局いかに上手く幻想を構築するかが重要なのです。

幻想の提供とは安全の提供に他なりません。人は常に安全でありたいのです。

Author: sakito Category: /diary/2005 Permalink: Permalink
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