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概要
万年筆(fountain pen)は文字を快適に書きたい場合の一つの選択肢です。
高額な製品を購入する場合は、買う前に最低限以下を明確にしておきましょう。
- 1日につかう時間はどの程度か
- どのぐらいの長さの文章(もしくは線)を書くか
- どのような紙、ノートに書くか
自分は仕事とプライベートで使う万年筆が違います。
- 仕事の場合、ノートに書くよりコピー用紙に印刷された物に文字を書く率の方が高く、文章が短い
- プライベートの場合、比較的良質な紙のノートに書き、文章が長い
というかなり使う目的が違うためです。どの万年筆でも問題ないというわけではありません。
他に注意点としては以下を念頭に置くと良いです。
- 日本製はかなり均質な品質
- 海外製は同じ F でも太さが違う場合が多い
- 日本製と海外製の F は日本製の方が細い
- 海外製は店頭で買った方がベター(ネット上のと値段が大分違う事もあるが、何を重視するかによる)
- インクはできれば同じメーカーの物を利用するのが良い。別のメーカーの物を利用する場合はウォータマンのインクは良い
お勧め
百円台
とにかく安く使ってみたい場合はプレピーを使ってみると良いです。200円程度です。
耐久性はあまり良くないですが、万年筆を安く始めたいなら良いかもしれません。
もうすこし頑丈だが安い物だとぺんてるのプラマンが良いです。
千円台
万年筆初心者なら、PILOT万年筆 カクノかLamy Safariが比較的安価(1000円から3000円ぐらい)でお勧めです。
両方ともコンバーターにも対応しているので、後でボトルインクに変更する事もできます。
1万円程度
手頃な価格でまさに万年筆っぽい物を求めている場合はパイロットのカスタム74(1万円ぐらい)がお勧めです。
パイロット製品は手に入りやすく、品質も比較的均質なので無難で良いかと思います。つまらないと言う人もいるようですが、カスタム74は書き味が良いので、ほとんどの人はこれで困らないような気がします。
プラチナ #3776 センチュリー 細字 シャルトルブルー: 文房具・オフィス用品
プラチナ製品はペン先の品質が良い。
国産メーカーの万年筆は極めてペン先の品質が良い。漢字をちゃんと書きたいなら国産メーカーの製品を利用した方が良い。ただデザインはアレである事をあきらめた方が良い。
高額(1万円以上)
高額な万年筆を買いたい場合は、物によっては実際の売り場で試す事ができる場合もあります。「永」とか「裁」とかの漢字を含む文で試してから購入しましょう。ただ、万年筆の場合長時間使ってみないとペン先の感じが良くわからない場合が多いので、高額な物は買うのは結構勇気が必要かもしれません。
Pelikan スーベレーン 万年筆 青縞 M800 F細字
万年筆メーカー
日本
ドイツ
フランス
イタリア
台湾
インク
warterman
色彩雫
名古屋シリーズ
色解説関連
持ち運び
ボトルのまま持ち運ぶと劣化が進むので小分けするのが通常です。
塗料用スペアボトルに入れるとかなり揮発しないで良いです。
タミヤ/TAMIYA スペアボトルミニ(角ビン:10cc。1個で100円から200円ぐらい
ガイアノーツ G-03n newスペアボトル in レシピBOX:18ml。4個で400円ぐらい
個人的にはタミヤのやつの方が良いような感じです。
「試験管」を使う人もいるようですが、完全に密閉できなかったり細さが適当でないなどで自分の目的にはあまり合いませんでした。
「遠沈管」はメモリが付いている物も多くかなり良いのですが、長期保存にはむかない気がします。やや値段が高い場合もあるので、インクには使っていません。
専門店
主に東京
ペン先(nib) 通販
ペン先(nib)だけ欲しい場合は以下などで通販可能です。
ラミー
ペリカン
文通サイト
携帯方法
携帯する場合は胸ポケットやペンケースで鞄に入れて持ち歩くと思います。
工夫した携帯の仕方をしたい場合は以下のような物を利用している人もいるようです。
ペンケース
無印良品
スマホケース、小物ケース、ヒップカーゴ
スマホを入れたりしている場合が多いみたいですが、万年筆ぐらいだったら入ります。たまに金具で傷のついてしまう製品があるので注意。
ヒップカーゴというのはロゴスの製品名です。
チョークバッグ
登山グッズとして売っていたりします。通常ファスナー等がついていないので、万年筆に合うかは不明です。
シザーケース、シザーバッグ
美容師の人がハサミを入れるケースや小型バッグ。小物が意外と入るが、万年筆に合うかは実物で確認しないとだめです。
自分の利用ペンメモ
万年筆 |
インク |
主な利用場所 |
主な用途 |
一言 |
AURORA Optima blue CT(F) |
Waterman Black Bottle Ink |
家 |
書き物(長文)、日記 |
かなり自分にあった万年筆。書き易い |
Pelikan スーベレーン M800 茶縞(F) |
Waterman Serenity Blue Bottle Ink |
家 |
書き物、日記 |
インク残量が多少わかりずらいが綺麗だし書き易い |
Pelikan クラシック M200 デモンストレータ(F) |
Waterman Harmonious Green Bottle Ink |
会社 |
メモ書きや印刷物への朱の代用等で利用 |
インク残量わかりやすい。使いやすい |
LAMY safari スケルトン(EF) |
Pilot 色彩雫 冬柿 |
家、会社 |
朱の文字を書く用 |
インク残量わかりやすい。ペン先太い。コンバータしょぼいのが不満 |
待機万年筆
- Pilot カスタム74(FM)
待機インク
- Waterman Mysterious Blue Bottle Ink
- Waterman Absolute Brown Bottle Ink
- Waterman Tender Purple Bottle Ink
- Waterman Audacious Red Bottle Ink
他にも保持している万年筆が数本あるし、インクも持っているだけのがある。
会社だとメモも印刷物への訂正書き込みもブラウンかグリーンのインクを利用。複数のペンを持ち歩くのが面倒なので、1色でなるべく汎用な色にしている。
ブラウン結構好きなのだが、グリーンを最近は利用している。
インクは Waterman だらけ。Waterman のインクは書いた後で色が変わるし、耐水性はほぼ無いのですが、それが好きなのです。
冬柿も使い終ったら Waterman にするか検討中だが、どうやら赤は無くなりそうな模様。