概要
ウィトゲンシュタイン
天才、変人、奇人、同性愛者、反哲学、自己否定的、様々に評価される。その哲学は、浅薄に読むとまるで自己を否定しているようにも見える。しかし否定や肯定という物を越えた所を記述している。同じ問題を問題としない人には理解はかなり困難。
彼の見つけた問題は、同じ問題を共有した人にしか意味がない。わたしは、その問題の一部を共有したと感じました。当然、同じように見ているわけではありませんが。
入門書
ウィトゲンシュタイン入門:永井均
ウィトゲンシュタイン:グレーリング
永井均の書籍は哲学入門という側面が強いが、ウィトゲンシュタインについて十分に説明されている。これでウィトゲンシュタインの問題が理解できない場合は、理解する必要のない人なのかもしれません。
グレーリングは読みやすい。
入門書としては、哲学という物の初学者であれば永井均の書籍、哲学にある程度知識があるならグレーリングが良いです。
人物
解説書
『哲学的探求』読解:かなりよくできている。全集の8巻は翻訳に問題があるので、まっとうに読みたいならこの書籍で。
全集
大修館書店 の全集。いきなり全集はとっつきにくいと思います。他の解説書等を読みどうしても全集がほしい人向け。
読む順番としては、3巻の中期の文法、6巻の中期から後期と読み、あとは後期を読み初期にもどり、再度中後期を読むのが良いと思います。
ウィトゲンシュタイン全集 1:論理哲学論考
ウィトゲンシュタイン全集 2:哲学的考察
ウィトゲンシュタイン全集 3:哲学的文法-1
ウィトゲンシュタイン全集 4:哲学的文法-2
ウィトゲンシュタイン全集 5:ウィトゲンシュタインとウィーン学団
ウィトゲンシュタイン全集 6:青色本・茶色本
ウィトゲンシュタイン全集 7:数学の基礎
ウイトゲンシュタイン全集 8:哲学探究
ウィトゲンシュタイン全集 9:確実性の問題・断片
ウィトゲンシュタイン全集 10:講義集