紹介マニア->MPW、C/C++プログラミング

第３章：初めてのMPW

Last extention:2000.6.25
3-1:C/C++とはなにか 3-2:なぜC/C++か 3-3:初めてのMPW

3-1:C/C++とはなにか

　C/C++とここで表現しているのは、プログラミング言語であるC言語およびC++言語のことです。C++言語はC言語をも包含しているため、このように表現される場合もあります。というかC言語を有る程度理解しないと、C++言語の利用に不自由を感じるため、意図的にこのように表現している場合もあるようです（一部では混乱の元ともいわれますが(^_^;)）。

　C言語は1972頃Dennis M.Ritche氏が開発した言語です。もともとC言語は汎用機用のOSである、UNIXの開発を容易に行うために開発された言語です。この点がC言語の革新的な部分でした。それまでのプログラム言語はほとんどの場合が研究者が研究目的に作ったようなものがほとんどで、使えることは使えるが、実用に難点がありました。
　しかし、C言語は現場の人間が、現場に則して作ったため、それは開発者にとっても手になじみやすい言語となったのです。このような理由で、アプリケーションの多くがC言語で開発されるようになりました。
C言語は「プログラマーによる、プログラマーのための、プログラミング言語」なのです。

　しかし、開発規模が巨大化するにつれてC言語では不便な点もでてきました。この不便な点を補強するために、1979年にBjarne Stroustrup氏によりC++言語が開発されました。
　C++言語はC言語の全てを含んでいます。C++言語は新しい言語を開発しようとしたのではなく、C言語を強化したものです。強化点の最も重要なものが「オブジェクト指向」です。これに関してはここでは説明しません。解説書を読んでください(^_^;)。

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3-2:なぜC/C++か

　C/C++言語は非常に汎用性が高いからです。やはりC/C++言語ができると、かなり違います。ほかの言語の習得の際にも役にたちますしね。
　とにかく、C/C++言語なら、根気があればどんなアプリケーションでも作れますので、勉強しても損はないと思います。あとは、ぼくが現在C言語を勉強中で、このサイトを作りながら自分の勉強になるからでもあります(^_^;)。
　ただ、いきなりC言語だと本当はつらいんですけどね。

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3-3:初めてのMPW

　では、MPWを利用して、初めてのCプログラミングを行います。
　MPW-GM:MPW:にある「MPW Shell」をダブルクリックして立ち上げてください。

MPW Shell起動画面

　WorkSheetが開きます。いろんなことが書いてあります。まあ、今回は読まなくても大丈夫です。ただ、注意点としては、このWorksheet上では日本語は使用できません（文字化けします）。もしプログラミングに日本語を利用したい場合は他のエディタを利用する必要があります。
　ぼくは、｢ミミカキエディット｣(http://www.asahi-net.or.jp/~gf6d-kmym/mimi/mimidownload.html)を利用しています。
　今回の説明ではWorksheetだけを利用して説明しますが、他のエディタを利用した場合でも可能な説明にしておきます。

　始めに、ハードディスクの任意の場所に「Hello」という名前のフォルダを作成してください。
　作成したら、MPW Shellに戻りcommand+Nもしくは、メニューの「ファイル」の「新規作成」を選択します。すると以下の様な画面がでます。

新規作成

　先程作成した「Hello」フォルダに移動して、New document nameに「Hello.c」と書き、Newボタンをおして保存してください。

Hello.cファイル作成

　保存できましたか？できたことを「Hello」フォルダの中をみて確認しておいてください。他のエディタを利用した場合も、新規書類を選択し、同じ名前にして保存してください。
　「Hello.c」に以下のように書き保存してください。

ソースコード

　保存したら、メニューの「Directory」の「Set Directory…」を選択してください。

Set Directory…

　「Hello」フォルダを選択し、「Select Current Direcutory」ボタンを押します。この選択フォルダが作業フォルダになります。以後作成されるファイルは全てここにできます。
　メニューの「Build」の中の、「Create Build Command」を選択してください。以下の様な画面が現れます。

Create Build Command

　「Program Name」フィールドに「Hello」と書いてください。この名前ができ上がりのアプリケーション名になります。この名前は、別の名前で有っても全く構いません。自由につけてください。
　名前を付けたら、「Source Files…」ボタンを押します。現れたウィンドウで、「Hello.c」を選択し、「Add」ボタンを押すか、ダブルクリックしてください。以下のようになります。

Source Files…

　この様になったら「Done」ボタンをおします。再び、設定画面になったら、「SIOW App.」と、「68K Only｣にチェックをつけます。

Make File

　SIOW App.というのは、コンソールアプリケーションで、インターフェースを作っていない場合はこれにします。基礎勉強の場合はほとんどこれを利用します。
　また68K Onlyとしているのは、べつに理由はありません。Power PCやFatで作っても構いません。
　これらの設定が終わったら、「Creare Make」ボタンを押してください。作業フォルダに「Hello.make」というファルができます。

hellomake

　ファイルができていることを確認したら、メニューの「Build」から「Build…」を選択、またはcommand+Bを押してください。すると以下のようなダイアログが出ます。

Program Name

　「Create Build Command」で入力した「Program Name」がすでに入力されているはずです。もし入力されていなかったら、かならず同じ名前を入力して、「OK」ボタンを押します。
　これで、コンパイルが開始されます。MPW Shell上に経過報告が出力されます。ここで、#Link:Warningがでると思いますが、これは今は気にしないでください。

shelloutput

　最後に
#時間　--- Done.
Hello
　と出ていたら成功です。成功していたら、enter（またはoption+return）を押します。すると、いま作成したアプリケーションが動作します。MPW Shellではenterとreturnの動作が違いますので注意してください。

helloapp

　動作を止める場合はメニューの「File」から「Quit」を選択してください。「Quit」を選択すると以下のようなダイアログがでますので、「No」ボタンを押してください。

saveno

　もしDoneしないで、File "Hello.c"; line 4 #Error: ';' expectedなどとでていたら、ソースファイルのlineの番号の行数、またはその直前にエラーがあります。探して（enter押すとその行にいきます）直してください。直したあとでそのままBuildを選択すればよいです。MakeFileは作り直す必要はないです。

　最終的に、作業フォルダの中身は以下の様になります。

endhelloitem

　ここにある、「Hello.c.o」というのは、バイトコードファルです。これについては、プログラミング以前の知識なので、本で勉強してください。
　これで、とりあえずC言語の勉強はできるはずです。

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