Python(パイソン)はGuido van Rossum氏により1990頃より開発されているプログラミング言語です。Pythonは煩雑さを排除し、非常に読みやすいコードを作成しやすく、学びやすい言語として有名です。この言語の名前はイギリス BBC のショー ``Monty Python's Flying Circus'' に ちなんだもので,不快な爬虫類(Pythonにはニシキヘビの意味がある)とは無関係です。
Pythonは完全で本格的なプログラム言語ですので、巨大アプリケーションの作成も可能です。
また、非常に移植しやすい言語でもあり、Win、Mac、Unix、はもちろんWinCE、BeOSなどあらゆるプラッとフォームで動作します。またPalmOS上や、そのた様々なプラットフォームで動作します。現在のバージョンでは、オブジェクト指向も取り入れていますので、汎用性が高くなっています。
この移植性の高さはもともとPythonがMac環境で開発が始まった事に起因しているのかもしれません。初めてのPython環境はMac上で動作したのです。現在でもGuido氏の弟さんはMac版のデバッガー部分の開発に関係しています。
また、このMacから発生したという特徴のため、比較的言語的に独立した感じもあります。
バージョン1.5.2では不得意だった日本語の取り扱いも、バージョン2系ではユニコードなどの採用により比較的容易に多バイト文字を扱えるように成りましたので、これからPythonの活用部分がひろがっていくと思います。
Pythonを習得するのは非常に簡単です。そして、習得してしまえばあらゆる高度なことができます。
Perlというあまりにも煩雑で、理解しがたい言語を反面教師としながらも、その便利な部分を積極的に取り込んできた結果が、現在のPythonに結実しています。
またPythonは非常に応用性が広い言語でもあり、C/C++言語による拡張、C/C++言語を拡張、どちらも可能です。つまりPythonを学んでからC言語を習得しても、それまで利用したPythonプログラムをC言語に組み込んでいくことが可能なのです。その逆にC言語でPythonの拡張モジュールを作成することも可能です。
PythonはPythonがインストールされていないマシンで動作するアプリケーションの作成も可能となっています。むろんその場合は、インストール先のマシン特有の問題がありますので、ある程度OS等に関しての知識は必要となりますが、それでもC言語でつくるよりはよほど簡単に作成できます。
そして最も重要なのはそのライセンスです。Pythonは無料で、しかも改変自由で、配付自由で、商用利用にも全く制限がありません。ほとんど使用に制限がないといっても過言ではないです。この言語を使わないのは損です!いちど使うとはまります。
ぼくは、全くプログラムを触ったことが無い人が、始めからC言語やJavaなどに挑んでは、すぐにプログラムが難しくって、やめてしまう例を見てきました。
ほとんどの場合プログラムが難しいのは、コンピュータというものを良く理解していないことが大きな原因です。昔はBasicなどの言語でコンピュータの基礎をしっかり学んでから、C言語などへと進んだようですが、現在の速度の速い時代では最初からC言語と言う場合も少なくないと思います。
しかし、それではどこかでつまずく事は明らかです。Pythonは他の言語に比較して、学習時間が短くてすみ、また応用性が広い言語です。
そもそもプログラムは、コンピュータを使ってどうやって楽をするかを追及するものです。楽をする努力を怠ってはいけません(言い切る(^_^;))。第一、楽しないと仕事の後にこんなサイト作れません。
パソコンでやる作業っていつも一定のことが多いと感じたことはないでしょうか。同じこと何度も繰り返すのは本当に嫌です。そういった部分をプログラムによって自動化すればずいぶん楽になります。また既存のソフトでは自分の使い方に会わないとかはいくらでもあります。
プログラムそのものを面倒だと感じるかもしれませんが、一度自動化されると、こんなに便利だったのか!って感動する部分もあります。また一度一つの言語を習得しておくと、他の言語が非常に習得しやすくなります。
Pythonを学んでおけば、必ずとっても愉しいプログラミング生活が送れると思います(^_^;)
Pythonの公式サイト(http//www.python.org/)から入手可能です。
また日本語での説明が欲しいならPython Japan User's Group(http//www.python.jp/)のダウンロードペイジなどを見るとよいでしょう。
詳細な解説が入手したい場合は英語で書かれたものがhttp://www.python.org/doc/でPDF版、HTML版などいくつか入手できます。圧縮形式はZipとGZipです。ZipはUnix/Linuxではunzipコマンド、WinではLasa、MacではStuffIt Expander5以上で解凍可能です。
英語なんて読むのやだって場合はPython Documents 日本語翻訳プロジェクトでは多数の方達の手により、ドキュメントが日本語に翻訳されています。
ありがたく利用させていただきましょう。
ここでの説明はPython2.1.1のMac版を利用しています。他の環境でも対してインストール方法は変わらないと思います。
ダウンロードしたものを解凍してください。
インストール前の注意点としては、Pythonをフルインストールするとインストール容量が大きいです。Mac版の場合で、34.2Mほどに成ります。ハードディスク容量を確認の上インストールするようにしてください。
ではインストールを始めます。
インストーラーをダブルクリックして、任意の場所にインストールしてください。
インストール場所としては、Winならばドライブの直下(C:の直ぐ下にC:¥Python20とかが出来る)が良いかと思います。
Macではどこでも構いません。
Linuxの場合は、Python1.5がすでに入っている事があります。これを上書きしないようにインストールしてください。上書きするとさまざまな物が動かなく成ったりします(^_^;)。
インストール時ウィルス検知ソフトは止めておいたほうが無難です。
インストールは英語による指示ですが、たいした英語でもありませんので、簡単にできるはずです。MacPythonではインストール内容は以下の様になります。
内容は簡単に確認しておいてください。フルインストールするとドキュメント類も同時にインストールされます。Win版ではDocフォルダ、Mac版でははPython/Mac/Demoに解説書類があります。
Win版のアイコンはヘビなのでがっかりですけど、MacPythonのアイコンをみて喜ぶひとはマニアです(^_^;)。わからないひとはMonty Pythonとかで検索するか、レンタルビデオ屋とかでMonty Pythonを探すかしてください。
ではPythonを初めて触ります。「Python IDE」をダブルクリックして起動してください。以下の様な画面が出ます。
多くの場合は初期設定は必要ではありません。定番どうり「Hello world」をやってみましょう。
>>>print "Hello Python!"
といれて、改行します。
Hello Python!
と表示されます。
確認したらドキュメントを読みながら遊んでましょう!!