Nisus Writer(以降NW)はNisus社が開発・販売しているワープロソフトです。ややレイアウト機能は弱いものの、マルチリンガル対応で、いかなる言語でも問題なく扱えます。
このソフトは、商用ソフトなので当然有料ですが、古いバージョンである4.1.6と機能を削ったNisus Compactはフリーウェアとして配付されているため、非常にありがたいです。
NWは文章書きに限れば、この地上におけるいかなるソフトよりも軽く、多機能です。
もともとはエディタから出発したとはいえ、この軽さはワープロとしては驚異的です。Jedit3は愚かJedit2よりも起動速度が速いです。
また機能の多さはすごい物があります。検索機能は異常なまでに充実していますし、ルビ機能は、いかなるソフトの追随も許さないほど美しく配置されます。
海外ソフトのほとんどでそうですが、いわゆる禁則処理に対するコダワリが、日本語表示にまで及んでおり、必ず文字の右端が奇麗に揃います。
NWの特筆すべき部分はこれのみでなく、独自に内蔵しているマクロです。これを利用すれば、文書の成形はもちろん、あらゆることがメニューからの選択でできるようになります。
また、NWで作成された文書は標準的なテキストなので、たとえNWが無い環境であっても、フォントの設定等は保存されないものの、全く問題なく表示でき、grepも問題なくかけられます。
どこぞのバージョンが変化すると、ファイルが開けなくなったりする、異常に重いだけのクズソフトとは雲泥の差です。
NWはその多機能さと、文章を書くときの快適さから多くのプロのライターが使用しています。有名な人としては荻窪圭氏とか、あと作家の人でも使ってる人が結構いたりします。一度Nisus使うと他のワープロソフトはあんまり使いたくなくなります。
Web上では、フリーで配付されているNisus Writer4.1.6とその機能限定版である、Nisus Compact。そして、正規版のデモ版が入手可能です。
フリー版は基本的に旧バージョンのため、サポートはなされません。また、MacOSのバージョンによってはやや不安定になる場合も有りますの、ご注意ください。
入手は以下の場所です。
日本語版Nisus Compact、Nisusu Writer6デモ版
英語版Nisus Compact、Nisus Writer4.1.6
英語版Nisus Writer6デモ版
どれを入手すれば良いか分かりにくいかもしれません。とにかく一度使って見たいだけならNisus Compactか、NW4.1.6をお奨めします。フリーですので、使い続けることも容易です。
この二つの違いはマクロ機能とか、ツールの有無とかです。文字書きにしか使わないならNisus Compact。高度な利用を目指すならNW4.1.6にすると良いです。
Nisus Copmact日本語版の場合別途詳細なマニュアルが入手可能です。またNisus Compact日本語版を使用しているとNW6日本語版(英語版同梱)を安く販売してくれるというサービスが有りますので、この点でもお奨めです。
デモ版は、NW6を買うかどうかを決める場合につかって見ると良いと思います。NW6は基本的にPPC版ですので、68kで利用したい場合はFree版の方の利用しか選択肢はありません。
Nisus Compact(英語版、日本語版)、Nisius Writer6日本語デモ版は圧縮ファイルを解凍すればそれで良いですし。Nisus Writer英語版はインストーラー形式ですので、インストーラーを普通にダブルクリックして指示に従えば簡単にインストールできます。
ぼくが解説に使用するのはNisus Writer6英語デモ版です。これは単純にぼくが現在日常的に利用しているのがNW6英語版正式版で有るため、その機能しか説明できる自信が無いからです。あと、NW6を買わせようという深謀遠慮です・・・・。これでNW6の売り上げが伸びたらNisus社やマーキュリー社からお礼をもらおうとか全然思ってませんよ。いまも何ももらってませんしネ(^_^;)。
基本的な部分はどれでもたいして変わりませんので、どれ使っててもだいたい問題なくこの解説読めるんぢゃないかと思います。
NW6英語デモ版のフォルダ内容は以下の様になっています。
いろんな物が入ってます。このデモ版、商品版と中に入ってるものにあまり遜色ありません。構成を理解するには少しフォルダの中を探検してみると良いかもしれません。
Nisusu Writer6.0.1のダブルクリックで起動します。デモ版なので、試用の旨をしめすボタンを押すと起動します。試用期間は14日間です。
結構いろんなウィンドウが開きます。
これって賛否両論有るでしょうが、まあ、カスタマイズすればどうとでもなるので、これはこれでいいかな・・・とは思います。
初期設定を行います。
メニュー「Edit」の「Preferences」を選択してください。
左側が各設定です。まずは起動設定から行います。
ちなみにスクリーンショットに出ている文字は、command(リンゴ)ボタンとShiftを同時に押すとでる文字です。めんどいのでこのままにしときました(^_^;)
「At Start up」は起動時に表示されるウィンドウです。「Show Catalog」チェックを付けるとCatalogを初期表示します。Catalogに関しては後で説明します。
「Open New File」は新規書類作成。
「Show Clipbord」はクリップボードの中身を起動時に表示します。
「Scan & Load Macro Folder」「Load Last Used Macro Files」は起動時のマクロファイルの読み込み設定です。前者は、マクロフォルダ内全てをチェックして、全マクロをロードします。起動速度は遅く成りますが、マクロ利用が快適です。後者は、最後に試用したマクロファイルをロードします。起動速度が速くなりますが、ロードしていないマクロを利用するときはちょっと不便です。マクロ利用頻度によって、設定を変更してください。
「Scan & Load Glossary Folder」「Load Last Used Glossary Files」はGlossary(用語集)のロード設定です。設定の変化はマクロと同じです。Glossaryに関しては、あとで説明します。
「New Filest:」はファイルを新規作成したときの名前の設定です。チェックをつけておくと、取りあえずUntiltes 連番、でファイルを作ってくれます。チェックをつけないと、いちいちファイル名を聞いて来ます。使い方の問題なので、好みに設定してください。
「File Access Options:」はメニュー「File」にある「File Access」及び「Open」「Save」の設定です。最近開いたファイルの記憶量と、ナビゲーションサービスを使用するかを決定できます。ファイル記憶量をあまり多くすると起動速度が遅くなりますので、適度に設定してください。ナビゲーションサービスは、Macの標準的なファイル操作画面ですが、違いがわからなければ、チェックをつけておく方が無難かもしれません。
未完成
未完成