Mac OS XにPythonおよび周辺のツールを導入する手順および、Pythonを利用したプログラミングに関して記述します。
Mac OS X専用文書
Mac OS Xでは各種Unix系のSoftwareが動作します。またMac OS Xは非常に安定したプラットフォームであり、Pythonプログラマーにとっても非常に有用な環境であると信じています。
ここではMac OS Xで快適にPythonプログラミングをするのに必要となる環境構築の手順を記述します。
Mac OS X上で動作するPythonはいくつか存在します。
これが一番有名かもしれません。Mac OS 9上でも動作可能です。非常にすぐれた動作をしますが、ややMac特有の事象を含んいる部分がありあす。
一部のUnix系のPythonアプリケーションや、モジュール類が動作しない事があるため、よくわかっていないとはまる原因になりますので、注意してください。
個人的に最もおすすめです。
まだベータ版ですが、非常に安定した動作をします。またPythonのUnix版そのものを一つにまとめてあるだけなので、完全にUnix互換です。
現状で問題があるとすれば、IDLEが動作しないという事です。コーディングする場合は、別にエディタを用意する必要があります。
ぼくは現在はこのパッケージを利用しています。
Tcl/Tk,PyGame,NumPy,PyXML,SWIGといったパッケージが容易にインストールされるためです。ややバージョンが古い物もあるのですが、現状では十分かもしれません。
FinkのPackage中にPythonがあります。
IDLEを利用する場合はX Window Systemが必要になります。事実上、X Window System上で作業しないならばMachoPythonとほぼ同様の動作をします。
以下の説明では基本的にMacoPythonを利用していきたいと考えます。
MachoPythonより入手可能です(18402kb)。ミラーされていますので好きな所からダウンロードしてください。
やや容量が大きいですので、ISDN以上の速度がないときついかもしれません。。。
ではインストール作業の説明をします。ダウンロードしたファイルはイメージファイルですので、ダブルクリックするとデスクトップにマウントされます。内容は以下のようになります。
MachoPython.pkgをダブルクリックしてください。
インストール作業の開始です。続けるを押せば継続します。
左下にある鍵のアイコンをクリックします。
パスワードの入力が求められますので、自分のパスワードを入力します。
この文章はパッケージのインストール情報になります。インストール場所などの説明がありますので、注意して読む事をおすすめします。内容は英語で記述されていますが、中学生レベルの英単語しか利用していませんので、読む*努力*をしてみてください。
ライセンス文書です。PSFライセンスの内容が記述されています。
ライセンスへの同意をおこなうかの確認です。問題がなければ、同意をおしてください。
インストール先を選択します。インストールには170MBほど容量を必要とします。
インストールの種別は標準しかありません。継続するとインストールを開始します。
処理時間はそれほどかかりません。
インストールが終了しました。おつかれまです。
動作確認はTerminalからおこなう必要がありあす。Terminalを利用した事がない場合は多少めんどうかもしれません。
Terminalは、/Applications/Utilities以下にあります。ダブルクリックして起動してください。(1)
ここでは細かいTerminalの利用方法は記述しませんが、Unix的な利用をせざるを得ない部分も多々ありますのである程度なれておいた方がいいでしょう。以下の用に入力します。
/usr/local/bin/python
以下のように出力されれば起動確認成功です。
Python 2.2.1 (#1, Apr 10 2002, 16:37:12) [GCC 2.95.2 19991024 (release)] on darwin Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information. >>>
完全に動作の確認をする場合は、Python Tutorialを一通りやってみるとよいでしょう。Pythonの入門になります。
Python TutorialをやればいかにPythonが簡易であつかいやすい言語かわかります。また、一ヶ月後自分のソースを読んでも理解できるのはすばらしいです。
このパッケージのインストールは癖があります。
まず、http://redivi.com/~bob/のリンクよりpygame-1.3.4-osx-kitchensink.pkg.tarをダウンロードします。35.1Mです。
これはStuffitを利用して解凍してはいけません。サイトの説明にあるように、tarで解凍しましょう。
cd ~/src tar xvf pygame-1.3.4-osx-kitchensink.pkg.tar
解凍された後のインストール方法はMacOPythonとあまり違わないので説明は省略します。
Terminal上でコーディングするのはややつらいので、エディタを用意するのがいいでしょう。
おそらくMac OS X上でPythonコーディングをおこなうならばmiを利用するのが最も簡易です。mi Pythonモードを利用すれば、記述が用意になります。
さらに高度な機能を必要とする場合は、EmacsやVI(M)を利用するとよいでしょう。
標準のPythonではUTF-8以外で日本語がうまくあつかえません。ここではJapaneseCodecsの導入をおこないます。
JapaneseCodecsより入手してください。インストールにはTerminalからの作業が必要になります。
まず、JapaneseCodecs-x.x.x.tar.gz(xはバージョン番号)を入手します。
Finderのホームを押した時に移動する場所にsrcというフォルダを作成してその中にJapaneseCodecsを置いた前提でTerminalより以下のように入力するとインストールされます。
cd ~/src tar xvfz JapaneseCodecs-x.x.x.tar.gz cd JapaneseCodecs-x.x.x /usr/local/bin/python setup.py install
動作の確認はJapaneseCodecsの解説場所に記述がありますので、各自おこなってみてください。
Generated from $Id: install.sdoc,v 1.3 2002/06/24 12:51:41 sakito Exp $