ブラウザw3m,emacs-w3m,chimeraに関して記述します。
Mac OS X専用文書
w3mはaito氏により作成されているテキストブラウザです。
w3m HOMEPAGEより入手可能です。
そもそもはページャ(簡易に記述すると文書を読むためのSoftware)なのですが、HTML文書を読むためのHTMLレンダリング機能が付加されています。現在ではWebブラウザとしても利用されています。
IEやNetscapeといったグラフィカルWebブラウザは機能が多様ですがやや表示速度が遅い場合や、ほとんど文字しか読まない場合には不要な機能も多々あります。そういった場合にはテキストブラウザが最適です。
これはw3mのHTMLレンダリング機能を利用して、Emacs上からWebブラウジングするためのモードです。w3mとややキー操作が異なる部分がありますが、Emacs上で一日のほとんどを生活する人にはかなり快適です。
期待の新星、CocoaなMozillaです。まだ開発から間もないため、機能にやや他のブラウザに見劣りする部分もありますが、HTMLレンダリング速度はIEよりも速い場合もありますし、レンダリングエンジンは当然のようにGeckoですので、Web標準に準拠しています。
特筆すべきはタブブラウザであるという事です。また、Cocoaなため文字が非常にきれいです。画像が大きくてすみませんが、そのまま添付しておきます。
現在日本語は標準ではうまく表示されませんが、すぐに対応されるでしょう。
w3m HOMEPAGEより最新版を入手してください。
導入にはDebeloperToolが必須です。
$HOME/src/w3m-x.x.x.tar.gz
に置いた場合を想定します。(xはバージョン番号)
cd ~/src tar xvfz w3m-x.x.x.tar.gz (解凍される) cd w3m-x.x.x ./configure (環境の取得) make (コンパイルされる) sudo make install password:自分のパスワードを記入
以上で完了です。/usr/local/bin/w3mとしてインストールされますので起動は
/usr/local/bin/w3m
とするか、パスをとおしておいてください。起動後の操作はここで説明するよりもマニュアルの方がくわしいです。
Emacs上でw3mを動かそうより最新版を取得してください。
emacs-w3mのインストールにはいくつか必要な物があります。最新のEmacs21を利用し、基本機能だけの利用ならばAPELのみが必要です。以下のサイトより入手してください。
では、APELとemacs-w3mを以下の構成を想定してインストールを記述します。
$HOME/sec/apel-x.x.tar.gz w3m_el-x.x.x.tar.gz
cd ~/src tar xvfz apel-x.x.tar.gz cd apel-x.x make sudo make install password: cd ~/src tar xvfz w3m_el-x.x.x.tar.gz cd w3m_el-x.x.x ./configure make sudo make install password:
以上で完了です。
;; M-x w3mでw3mを起動する設定 (autoload 'w3m "w3m" "Interface for w3m on Emacs." t) ;; M-x w3m-find-fileとして、ページャとしてのw3mの機能を利用する。 (autoload 'w3m-find-file "w3m" "w3m interface function for local file." t) ;; browse-url w3m (autoload 'w3m-browse-url "w3m" "Ask a WWW browser to show a URL." t) (setq browse-url-browser-function 'w3m-browse-url) ;; URIらしき部分を選択してC-xmするとemacs-w3m起動 (global-set-key "\C-xm" 'browse-url-at-point) ;; M(shift+m)した時のブラウザの設定。 (setq browse-url-netscape-program "~/bin/open_navigator.sh") ;; mailtoのURIを押下した時の設定 本当はこれではだめらしい。。 (setq w3m-mailto-url-function 'wl-draft) ;; 検索の設定 M-x w3m-search (autoload 'w3m-search "w3m-search" "Search QUERY using SEARCH-ENGINE." t) ;; 検索をGoogle(日本語サイト)でおこなう (setq w3m-search-default-engine "google-ja") ;; C-csを押下するとどのBufferからでも検索を開始 (global-set-key "\C-cs" 'w3m-search) (autoload 'w3m-weather "w3m-weather" "Display weather report." t) (autoload 'w3m-antenna "w3m-antenna" "Report chenge of WEB sites." t) ;formに入力可能とする。今は不要かもしれない (setq w3m-use-form t) ;うまく起動しない場合以下を設定してみるとよい ;(setq w3m-command "/usr/local/bin/w3m") ;初期起動時に表示する画面 (setq w3m-home-page "/Users/sakito/.w3m/bookmark.html") ;画像を表示しない。必要ではないがとりあえず (setq w3m-display-inline-image nil)
以上は基本的な設定です。さらにカスタマイズする場合は、M-x customizeや、M-x apropos w3mなどして変数を設定してみてください。
公式のサイトはhttp://chimera.mozdev.org/です。しかし、日本語はうまく表示されませんので、日本語化されている方のサイトから入手します。
日本語化された物はよっしんちのGallery3へ行きコメントを読めば入手先がわかります。これはあくまでも個人の方が日本語化された物ですのでその点は十分認識しておいてください。
上記を入手した場合は設定等は必要ありません。もし本家のを利用日本語化したい場合は、Mozillaに同梱されているファイルの入手が必要ですし、やや面倒なのでここでは説明しません。
ここでは簡易な連携をおこなってみます。w3mで表示していたURIをchimeraを起動し表示する方法にはいくつかあります。ここではとりあえずopenurlを利用した方法を記述してみます。openurlは設定にしたがってブラウザでURLを開きます。
opneurlはFinkで入手可能です。
fink install openurl
openurl http://www.google.co.jp/
標準プラウザが起動します。おそらく初期ではIEになっているはずです。chimeraで起動するにはシステム環境設定のインターネットのwebタブで標準ブラウザの設定を変更する必要があります。
以下のようなスクリプトを記述します。
#!/usr/bin openurl $@
これをw3mの外部ブラウザに設定しておけばM(shift-m)でchimeraが起動しURIを表示します。
emacs-w3mでも同様にこのスクリプトを設定しておけばchimeraを起動可能です。
設定により画像を外部ビューアにわたす事も可能です。ほとんどの場合直接わたす事ができず、スクリトを記述する事になりますが、たいして難しい物はないので、これを機会にすこし勉強するのもいいかもしれません。
Generated from $Id: chimera.sdoc,v 1.6 2002/05/04 06:18:20 sakito Exp $